オヤジ3人で試打してみたら“40ヤード”飛距離が伸びた!?JIGEN「eRook2」ってドライバー、知ってる?

eRook2ゴルフダイジェスト社の中年男性社員、通称「オヤジゴルファー」が自社通販サイト・ゴルフポケットで販売する注目ギアをお散歩気分でのんびりテスト! 今回は、オヤジゴルファー軍団を結成してJIGEN eRock2をテストしたのだが……驚きの結果が!?

JIGEN「eRook2」はどんなクラブか

「JIGEN eRook2」というドライバーを恥ずかしながら私は知らなかった。JIGENは愛知県に本社を置く株式会社ジゲンのプロダクト。ときに「地クラブ」とも呼ばれる小規模なカスタムクラブメーカーだ。

この「eRook2」、なんでもズバ抜けた直進性がウリなんだそうだ。これを新たにゴルフダイジェストの通販サイト・ゴルフポケットで販売開始するということで、私・オヤジゴルファーが試打を行うことになった次第だ。

画像: JIGEN(ジゲン)のeRoook2に、人気シャフト3種を組み合わせて徹底試打!

JIGEN(ジゲン)のeRoook2に、人気シャフト3種を組み合わせて徹底試打!

 

このeRook2はシャフトを3種類から選べる。すなわち、スピーダーNX、ディアマナPD、ツアーAD UBのいわばシャフト御三家。

選べるのはいいことなのだが、ここで問題が発生する。私は基本的にドのつくスライサー。シャフトの合う・合わないが極端に出やすい。人類すべてスライサーというわけではないので、今回は私だけだと読者のみなさんの参考になりにくいんじゃないかな……という懸念が生じ、今回新たにタイプの異なる2名のオヤジゴルファーを起用。三人で試打に臨むこととした。

そのプロフィールは以下だ。
オヤジゴルファー一号(私) ヘッドスピード42m/sくらい 平均スコア90台後半 スライサー 40代男性
オヤジゴルファー二号(K) ヘッドスピード45m/sくらい 平均スコア80台半ば フッカー40代男性
オヤジゴルファー三号(M) ヘッドスピード43~44m/s 平均スコア90台半ば スライサー 40代男性

画像: オヤジゴルファー三人衆で試打。トラックマンで弾道を計測した

オヤジゴルファー三人衆で試打。トラックマンで弾道を計測した

うーん、40代男性だらけ。色気も若さもなにもないが、ともかくタイプの異なるゴルファーが3人揃った。この3人で、JIGEN eRook2の3シャフト(50グラム台のS)をそれぞれ5球ずつ試打していったのだが……この時点で、この中の一名が自己ベストを大きく更新するとんでもない飛距離を叩き出してしまうことを、私たちはまだ知るよしもなかった。

JIGEN「eRook2」×スピーダーNX

さて、ネックの調整機能をカチャカチャといじってまずはスピーダーNXを装着。このスピーダーNXは女子ツアーで大人気のシャフトということで、これ自体の試打をとても楽しみにしていたのだが、評判通りのスピード感。

私が打った最大飛距離は251ヤード。平均でも238ヤードと気持ちよく飛ばすことができた。3本のシャフトのなかでもっともしなりを感じることができ、飛びそうな予感がビンビンにしてくる。
そしてeRook2との愛称もいい。カスタムクラブというと、かつては小ぶりの本格的なヘッド形状で、操作性、打感、そしてもちろん飛距離といったところをウリにするものが多かった印象だが、すごいんですよこのドライバー。まるで大メーカーのプロダクトのような安定感で、「やべっ、コスッた!」っていうボールでもフェアウェイ右端ギリギリ、ちょっとラフにかかったかなくらいのところで耐えてくれる。

そんなeRook2とスピーダーNXの組み合わせで飛距離を大きく伸ばしたのがオヤジゴルファー二号ことKで、フッカーながらこのシャフトではフェードが安定。スピン量2500回転前後、打ち出し角10度前後の球筋で250ヤード超えを連発。平均262.0ヤードと素晴らしい数字を叩き出した。

画像: JIGEN「eRook2」×スピーダーNX

「一撃の飛びはすごいものがありますね……そしてヘッドとの相性も最高。これは推せる……!」といきなりうっとりとした語りが入る勢い。ドローとフェード、両方の球筋が出たのが強いていえば不安材料と言って言えないこともないが、どちらの曲がり幅も少なく、ヘッドとの相性の良さを感じさせた。

JIGEN「eRook2」×ディアマナPD

ただ、そんなKが「コースで使うならこの組み合わせを選ぶ」と言ったのが、ディアマナPDとeRook2との組み合わせだ。この組み合わせ、私はちょっとタイミングが合わずスピン量の多い弾道になってしまったのだが、フッカーのKが打つと低めのドロー弾道で安定。

最長飛距離はスピーダーNXに届かない258ヤードながら、平均250.5ヤード、しかももっとも飛んだ弾道と飛ばない弾道の差が極めて小さく、弾道がキレイに揃った。

画像: オヤジゴルファー二号・KはディアマナPDとの組み合わせを「コースで打ちたい」とコメント

オヤジゴルファー二号・KはディアマナPDとの組み合わせを「コースで打ちたい」とコメント

270ヤードと230ヤードが交互に出るクラブがいいか、毎回250ヤードが打てるクラブがいいかは議論が分かれるところで、多くのゴルファーは前者を選ぶと思うが、コースで結果が出るのは後者だろう、きっと。KにとってeRook2とディアマナPDの組み合わせは、まさに後者に相当していたようだ。

JIGEN「eRook2」×ツアーAD UB

さて、最後に事件が起こる。ここまで息を潜めるように試打を行なっていたオヤジゴルファー三号ことMが突然“覚醒“したのがツアーAD UBとの組み合わせを試打した瞬間だった。

平均飛距離は自己申告で220ヤードほど。飛ばないのが悩みというMだが、実際にここまでの試打結果では220~230ヤード前後をうろうろと言ったところで、正直わざわざ取り上げるほどの結果が出ていなかった。ふつうのオジサンがふつうにドライバーを打っている、そんな印象はしかし、一瞬で覆る。

ガキィィィン!!

eRook2の打感はそもそもが反発の良さを想起させる弾き系の高音系なのだが、「ボールが割れたんじゃないか」という音が突如試打室に響き渡る。フィニッシュの姿勢のまま微動だにしないM。計測器、トラックマンが示した数値は……えっ、262ヤードって書いてありますけど!?

まぐれ当たりか機械の故障かと思いきや、次にまたしてもガキャーン! と打ったボールは試打室のネットを突き破る勢いで打ち出されると257ヤードを記録。球筋はスライサーのはずのMが打ったにも関わらず、ほとんど糸を引くようなストレートボールだ。この2球、普段物静かなMが、打ち終えたあとすぐに自分のスマホを取り出し、いそいそと弾道を写真にとっていたのが印象的だった。うれしいでしょうよそりゃ、こんなに飛んだら。

画像: 後日オヤジゴルファー二号ことMから送られてきた証拠画像。いい球だな〜(撮影:オヤジゴルファー二号)

後日オヤジゴルファー二号ことMから送られてきた証拠画像。いい球だな〜(撮影:オヤジゴルファー二号)

これに焦ったのが元祖オヤジゴルファーたる私と、3人のなかでは飛距離腕前ともに上位のオヤジゴルファー二号・K。おれにも打たせろとMからクラブを引ったくり、所定の5球を超えてカキンカキンと打ちまくったが、ついにMの記録を超えることはできなかった。くっ、悔しい……(本音)。
なぜこんなに飛んだのか? Mは「素振りした段階では、ツアーAD UBが一番合わないと感じた」と意外なことを語り出した。

「私にはこのシャフトがもっとも硬く感じられたんです。私が普段使うのはもっと軽量で柔らかいシャフト。この重さ・硬さだと普段以上に飛ばないし曲がると思ったのですが、結果は逆でした。しっかりと振り切ることができましたし、重くて硬いだけでなくしなりもあることで、ボールをさらに押してくれる感覚がありましたね。ヘッドに関しては、450ccというサイズを感じさせないくらい大きく見えて安心感がありました」(M)

画像: オヤジゴルファー二号ことMがもっとも飛ばしたのがグラファイトデザインのツアーAD UB-5とeRook2の組み合わせだった

オヤジゴルファー二号ことMがもっとも飛ばしたのがグラファイトデザインのツアーAD UB-5とeRook2の組み合わせだった

Mの話を詳しく聞くと、普段は軽量で柔らかいシャフトを使い、ヘッドはカチャカチャを駆使してつねにドローバイアスにセット。「どうせ俺は飛ばないスライサーだから……」という意識がどこかにあり、どうやらそれが己のポテンシャルにフタをしていたようなのだ。

普段使っているものに比べればハードな、しかししっかりとしなりも入るツアーAD UBが眠っていたMのポテンシャルを解き放ち、ヘッドスピードは42前後から46m/s前後へと急上昇。そのことによるインパクトの微細なズレを、eRook2の圧倒的な安定感が受け止める。

その結果が普段より30~40ヤードの飛距離アップにつながったようだ。すごいなMさん。次のコンペが恐ろしい……!

画像: 試打計測終了後はカチャカチャをいろいろ動かしての試打タイム。オヤジゴルファー二号・Kはウェートをフェース寄りに移動させた低スピン仕様を気に入っていた

試打計測終了後はカチャカチャをいろいろ動かしての試打タイム。オヤジゴルファー二号・Kはウェートをフェース寄りに移動させた低スピン仕様を気に入っていた

というわけで、この記事を書いている私・オヤジゴルファー一号はほとんどなにひとつ活躍する場面がないままこの日の試打は幕を下ろしたのだった。無念。次回本気出す。

耳の早いゴルファーはすでにご存知かとは思うが「『JIGEN eRook2』というカスタムクラブ、覚えておいて損はない!」 が我ら3名の結論。クラブに関するさらに詳しい情報は、ぜひ下記リンクからチェックしていただきたい!

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