デラマックス03UT×バルド コルサ」最強スペックUTでオジサンゴルファーが210ヤード連発!

人気シャフト「デラマックス」が新たにユーティリティ用シャフトをリリース。それに人気カスタムメーカー「バルド」のヘッドを合わせたら……“最強スペック”ユーティリティが誕生した!?

デラマックス「03UT」に合うヘッドは!? 人気ショップに探してもらった

デラマックスというシャフトをご存知だろうか? 「デラ」は中部地方の方言で「すごく」の意。それが「マックス」だから、つまりめちゃくちゃ飛ぶ、みたいな意味が込められたシャフトで、名前の通りの飛び性能を持つことからリシャフト界隈で近年大人気となっている。

そんなデラマックスからユーティリティ用シャフト「デラマックス03UT」が登場したと聞いたら試さずにはいられない。とはいえ、シャフト単体を振ってもなにがなんだかわからないのでヘッドを組み合わせる必要がある。

そこで、愛知県半田市で地元ゴルファーから信頼される人気ショップ「スズキゴルフ」に依頼。発売したばかりのデラマックス03UTに合うシャフトを探してもらうことにした。

ドライバーなみのこだわり設計! バルド「コルサUT」

このシャフトの性能を引き出す最高のヘッドをお願いします……! とオーダーして待つこと数日、スズキゴルフでのテストを経て「このシャフトにはこれが絶対に合う」と太鼓判が押されたのが、バルドの「コルサUT」だった。

コルサUTはフェース面にドライバーなどにも使われる“最挙素材”DAT55を採用。ソール部にはタングステンウェートを配して低重心化を図るなど、まるで最新ドライバーのような凝りに凝りまくった設計でパフォーマンスを追求したモデル。これは高まる。

コルサUTはフェース面にドライバーなどにも使われる“最挙素材”DAT55を採用。ソール部にはタングステンウェートを配して低重心化を図るなど、まるで最新ドライバーのような凝りに凝りまくった設計でパフォーマンスを追求したモデル。これは高まる。

バルド コルサUT × デラマックス03UT カスタムユーティリティを打ってみた!

スズキゴルフから送られてきた試打クラブを見て驚いた。めちゃくちゃカッコ良かったのだ。デラマックス03UTの塗装はマットブラック。そして、コルサUTのヘッドもマットブラック。そのため、まるでシャフトからヘッドにかけてがシームレスにつながっているように見える。グリップまで黒一色のこの見た目がまず最高だ。

となるともう打たずにはいられない。ゴルフダイジェスト社に届いた段ボール箱からクラブを抜き出し、駆け出さんばかりの勢いで近所にあるJR浜松町駅すぐそばのインドアゴルフ練習場「浜松町ゴルフ倶楽部」へと向かうことにした。

試打者は筆者を含めて3名。ドライバーのヘッドスピード40台半ばで平均スコア80台、コンパクトトップで低い位置からクラブが入ってフックが悩みのK、同じくヘッドスピード40台半ばで平均スコア90台、高い位置からクラブが入って要所でスライスが出るのが悩みのM、ゴルフをはじめた瞬間からのカットスライサーながら最近球筋がもっぱらチーピンになってきた筆者の40代半ばのおじさんゴルファー3名だ。

打ったのはロフト20度の「3UT」。試打クラブの都合で重さは90グラム台とヘビー級のものが差さっていて、フレックスはS。私はアイアンに90グラム台の軽量スチールシャフトを差しているので、重量的にはちょっぴりハードというスペックでの試打となった。

打ってビックリ。球が上がるのに左にいかない。そして飛ぶ!

いざ構えてみると、このクラブのなにがいってまず「すわり」がいい。ポン、とヘッドを置いただけでもうスクェアになってるみたいな感じ。フェース面はほどよく湾曲していて、どこに当たっても大丈夫な安心感もある。

構えた瞬間から「すわり」がいい

「あれ、これロフト20度ですよね? その割にフェース面がよく見えて、安心感があります」というのはKの弁。その安心感が作用したのかどうなのか、いきなりナイスショットを連発した。

「正直ロフトの立ったユーティリティはさほど得意ではないので、200ヤードちょっとの距離は5番ウッドで打っていますが、えらく簡単に210ヤードが打てちゃうのは正直驚きましたね。しかも僕の4UTより球が上がってるんですけど……」(K)

と、絶賛というよりはむしろ“とまどい”みたいな感想。Kはここ一番でのフックボールに悩まされているゴルファーだが、このデラマックス03UTは左へのミスを気にせず振れるのがウリのシャフト。引っかけ系の球は1球も出なかった。そして、最長不倒の215ヤードを記録した一打の打ち出し角度は16.9度と非常に高かった。

「ちゃんと上がるのに左にいかない。シャフトがしっかりしているからタイミングもとりやすいです」というKのコメントはスズキゴルフの狙い通り。左にいかずしっかり振れるデラマックス03UTの性能と、つかまって上がりやすいコルサUTの性能が互いに補い合い、高め合うマッチングとなっているのだ。

カスタムクラブ界には「つかまるヘッドとつかまらないシャフトを組み合わせると飛ぶ」という説があるが、まさにその組み合わせ。結果的に、すごく直進性の高い性能となっている。

振れば振るほど曲がらない!? バルド コルサUT × デラマックス03UT カスタムユーティリティ

さて続いては、「ユーティリティを1本も入れていない」というユーティリティ大の苦手ゴルファーであるMが試打をする番。

フェアウェイウッドよりロングアイアンのほうが打ちやすく、ふだんはロフト16度のアイアン型UTというスパルタンなクラブを使い倒しているMだけに、最初はついつい思い切り振れず、ミスを連発。しかし、Kからの「このクラブ、思い切り振っちゃっても大丈夫ですよ」というアドバイスを受けてしっかり振ると、途端に曲がりが収まり、飛距離も210ヤード台を連発。

「私にとってユーティリティは“振れば振るほどミスになる”印象のクラブですが、このバルド コルサUTとデラマックス 03UTの組み合わせに関しては、“振れば振るほど曲がらない”印象でした」(M)
なぜなのか……は正直よくわからないのだが、Mに関してはマン振りするほどに飛んで曲がらないという結果となったのは事実だ。なんで3UTで217ヤードも飛ぶんだ……!

最後に筆者も打ってみたが、私が感じたのはつかまりの良さ。慢性スライサーから突発性チーピン持ちにジョブチェンジした身としては、ターゲットより左に出て左に曲がる球は見るのが怖い球なのだが、このクラブはその幅が非常に小さい。

「ドローが打てる」と言えたらカッコいいのだが、腕前的な問題でそれは打てない。しかし、「引っかけの幅が狭まる」という結果には間違いなくなった。デラマックス03UTのクセのないしなりによってタイミングが非常にとりやすく、バルド コルサUTの打感の良さもあいまって、非常に打っていて心地いいクラブだと感じられたのも良かった。

こりゃいいやとバチバチ打っていたら飛距離215ヤードが2回出た。ロフト20度でのこの飛距離は20台半ばの頃の飛距離。アンチエイジング感あふれる弾道が打てるクラブだ。こりゃいいや。

バルド コルサUT × デラマックス03UT カスタムユーティリティの推奨スペック

ただ、私が選ぶとすれば試打スペックの90Sではなく、重量が多少軽い75S、あるいは75Rあたりを選ぶと思う。一方、90Sはドライバーのヘッドスピードが45m/s前後のKにピッタリ。重くて硬いシャフトが好物のMは、90Xでもよかったかもしれない。このあたりはお好みだ。アイアンのシャフトが50〜60グラム台のカーボンシャフトという人は、軽量の「50S」や「50R」がいいだろう。

ヘッドは17度、20度、23度、26度の4種類。20度は「ちょっとキツいかな……?」と思っていたが球が上がりやすいのでヘッドスピード40ちょっとの私でも全然イケた。そして23度も欲しい! と思った。17度もギリギリいけるかな……? 26度まで入れたら、スコアメークの武器になりそうだと感じる。

かなり実戦向きという印象の「バルド コルサUT × デラマックス03UT カスタムユーティリティ」。ぜひ打っていただきたいクラブがまた増えた!

バルド コルサUT × デラマックス03UT カスタムユーティリティの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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