アメリカ発のカスタムパターメーカー「クロノスゴルフ」。その代表モデル「タッチ2.0 グルーヴィー」はなんとロフト「0度」という異色のパター。だが実はこのロフト0度がアマチュアにとっては良い転がりに直結する。それは一体なんでなんだ?近未来パターを研究!
プロは3度。アマは0度!?
パターのロフトが何度あるかをご存じだろうか。もちろんモデルごとに異なるのだが、だいたい3度前後のロフトがパターにはつけられている。平らにならされたグリーン上のボールも、自重によって芝の中にわずかに沈んだ状態にある。沈んだボールを拾い上げ、速やかに順回転へと移行させる。そのためにパターのロフトはある。
しかし、多くのゴルファーがインパクトで”あおり打ち”になっているとしたら⋯⋯? むしろロフトが「寝すぎ」ということも考えられるのだ。
そこに着目したのがクロノスゴルフの「タッチ2.0 グルーヴィー」。アマチュアのストロークを子細に分析した結果、なんと97%の人がアッパー軌道でインパクトしている、つまり、ロフトを寝かせた状態でインパクトしていることを解明。そこで、パターのロフトを思い切って「ゼロ」にすることで、アマチュアでもプロのようないい転がりで打てることを可能にしている。
スムーズに順回転に移行する、転がりのいいパッティングができれば、距離感も合いやすいし、多少の傾斜にも負けず、カップインの確率を高められる。一体どんなゴルファーに合うのだろうか? 森山練コーチに試打してもらった。
「パターのロフト設定は通常3、4度。これは、正しいハンドファーストインパクトができたときに適正になるロフト角です。ボールを左に置きたい人、マレット型からブレードに替えたい人などは、傾向的にハンドファーストになっていないケースが多いので、ゼロロフトで転がりの改善が期待できます。ロングパットもアッパーになりやすいので、ゼロロフトだとロフトが適正になりやすく、距離感が合わせやすいと思います」(森山コ一チ)
そしてこのパター、ロフトゼロ度なだけでなく、形状的にも非常にシャープで、構えやすいのも大きな魅力だ。アマチュアのストロークを分析するところから生まれた「ゼロロフト」。ときにゴルフは小さな違いが大きな違いをもたらすが、この「ロフト3度分の工夫」もそのひとつとなるかもしれない。
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