ジューシー「tQ」をコースで打ってみたら……ショートアイアンの正しい打ち方を教えてもらった!?

ゴルフダイジェストの中年社員・通称“オヤジゴルファー”が、自社ECサイト「ゴルフポケット」の取り扱い商品をお散歩気分でまったり試打! 今回はジューシーの「tQアイアン」をコースで使ってみました。

ジューシー「tQ」アイアンをコースで打ってみた

ドライバーは上手く打てる日に限ってアイアンが上手く打てない。逆に、アイアンがピシッと当たる日はどうもドライバーの調子が悪い……ゴルフをしているとこういう問題に必ず直面する。私の場合、ドライバーまあまあ、アイアンがダメ、ということが多い。練習場ではドライバーよりむしろアイアンのほうが得意なのだが、コースだと逆転してしまうのだ。

今回は、そんな私がジューシーの「tQアイアン」をコースで使ってみて気が付いたことをレポートしたい。

tQアイアンをコースで打ってきました

このアイアンはこの春に登場したばかりのニューモデル。5、6、7の長めの番手は重心を低く、8、9、Pの短め番手は重心を高くし、長い番手は上がりやすく、短い番手は上がりすぎないという重心特性を持つアイアンだ。

このアイアンを私はインドアでテストし、ハーフラウンドでもテストしたが、18ホール使うのははじめて。7番でロフト32度と、今風の飛び系アイアンではないが、さりとてプロや上級者じゃなくちゃ歯が立たないような難しいアイアンでもない。

ジューシー「tQ」アイアン。ダブルマッスルバックと呼ばれるシャープさとやさしさを両立した形状

やさしすぎても難しすぎてもいやで、なおかつカッコいいクラブを使いたい。そんなわがままゴルファー(私)の要求に応えてくれるアイアンなのだ。

ジューシーtQアイアンの「飛ばす」のではなく「狙う」機能

さて、コースで使ってみたらナイスショットを連発! ミスショットなど一球もなかった……と言いたいところだがいくら道具が良くてもそうはならないのがアマチュアゴルファーの悲しいところ。ダフりもトップも普通にあった。ミスショットをナイスショットに変えてくれるような、そういうアイアンではないのだ。

7番アイアンが突然190ヤードも飛ぶようなアイアンでもない。前述したようにロフトは7番で32度。最近ではアマチュア向けの多くは30度以下が当たり前になりつつあり、もっともロフトが立ったものでは7番で25〜26度。仮にそちらを基準にすれば、tQは「2番手飛ばないアイアン」だ。

長い番手にはバックフェースにスリットが入り、低重心化が図られている

使ったことのある方は同意いただけると思うが、飛び系アイアンでのラウンドは爽快だ。180ヤードのパー3を7番アイアンで攻めるなんてことができちゃうからだ。気分はテレビで観るプロゴルファーである。

しかし、この日“飛ばない”はずのアイアンを使って、私はすごくゴルフがやりやすいと感じた。る理由はかんたん。グリーンを狙いやすいのだ。

私がグリーンをある程度自信を持って狙える距離は、だいたい125ヤード以内。その距離では、「飛ぶ」「上がる」「ミスヒットに強い」といった機能はどれも必要ない。「スピンがかかる」も要らない。なぜなら90台で回るレベルのゴルファーでも、その距離ならさすがに球が上げられるし、スピンもそこそこ入るからだ。

tQアイアンは、『P』と『46度』を選択できる。この日は両方を使用。どちらを選ぶかは本当に迷う!

tQアイアンの9番とピッチングは、ロフトが寝ているから球は飛びすぎることがなく、重心が浅いため上がりすぎることもない。ミスヒットには強くないかもしれないが、重心がシャフトの軸線に近い位置にあるため扱いやすさは抜群で、引っかけのミスも出にくい。

「飛ばす」機能はなくとも、「狙う」機能は満載なのだ。

このあたりはメーカーとしてはおそらく謳い文句を書きにくい点だと個人的に思う。飛ぶ! 上がる! は宣伝文句として使いやすいが、この9番やピッチングの良さを言葉にするならば、飛びすぎない! 上がりすぎない! といったものになり、どうも地味。だが、その地味さがスコアメークには効く。

この日私はいつものようにたくさんミスをしたが、125ヤード以下ではほとんどミスが出なかった(正直に言うと1度だけバンカー越えの110ヤードでビビってどダフりしたけど)。

125ヤード以内の「できれば乗せたい」距離ですごく自信を持てる

一方で、たとえば5番アイアンなどで芯を喰った球が打てると、これをおれが打ったのか!? というほどの美しい弾道を描き、飛距離も十分に出る球が打てる。長い番手にはボールを高く遠くに運ぶためにゴルファーを手助けしてくれる機能が、必要最低限度装備されている。実際、飛ばないという印象は使ってみるとまったくない。むしろちょっと飛ぶ。

見た目にはもちろん統一感があるし、振り心地も全番手でピシッと揃えられている。それでいてまるでコンボアイアンのように上の番手と下の番手で機能が違うように感じられる。それがtQアイアンなのだ。

冒頭に、私はコースだとアイアンが上手く当たらないと述べた。その理由は、おそらくドライバーのマン振りがアイアンのスウィングに影響するから。練習場よりはるかに“振っちゃう”のだ。コースだと。

やっぱりいいアイアンでした

ところが、この日の後半に行くにつれ、とくにショートアイアンでのスウィングがどんどんコンパクトになっていったような気がした。このアイアンは飛ばすのではなく、狙う道具。脳がそのことを理解し始めた結果、自然とマン振りしなくなっていったのだ。125ヤードをきっちり打ちたいタイミングで、アイアンを振り回す必要などないのだ。もちろん。20年もゴルフをやってきて、そんな当たり前のことを道具に教えてもらうとは……。

いい道具は「こういう風に使ってね」と持ち手に語りかけてくる。ジューシー「tQ」も、そんな風に感じられる道具のひとつなのだ。やっぱりいいアイアンだなぁ。

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