飛距離性能に定評のあるカスタムクラブメーカー「JBEAM」の最新モデル「ZY MAX」。それをゴルフダイジェストの商品企画担当・Oが打ってみたところ……自己ベストの飛距離が出た!?
JBEAM ZY MAXとは
JBEAM(ジェイビーム)の最新モデル「ZY MAX(ゼットワイマックス)」の試打をしてきました。
JBEAMといえば、自身がドラコンプロであり、ツアープロへの指導も行う山崎泰宏プロが開発に携わっているメーカー。その特徴は、ふつうのアマチュアゴルファーでもやさしく飛ばせるクラブ開発にあります。
今回試打したZY MAXは、山崎プロいわく「直進性が高く、非常に上がりやすいヘッド」とのこと。それに、同社の「ZY RYUSEI(ゼットワイ リュウセイ)」シャフトが組み合わされています。
ZY RYUSEIは最近話題のフレックスの区別がないワンフレックスシャフト。非常に大きくしなるのが特徴で、山崎プロいわく「ヘッドスピード35m/sから60m/sまで使える」というからすごい。
実際にところはどうか、早速打っていきましょう。いつものようにゴルフポケットの商品企画担当・Oが100球打ち、そのすべてをトラックマン計測しています。
JBEAM ZY MAXの実力は? トラックマンで試打計測
まずは軽く肩慣らしで、ヘッドスピード30台後半で打っていきます。この時点で非常にシャフトのしなりをよく感じられます。ヘッドスピード38m/sくらいで飛距離200ヤード前後。反発性能も高い印象を受けます。
ヘッドの特徴は、山崎プロの言う通り直進性が高く、球も非常に上がりやすい印象です。それに伴いつかまりも良好。「つかまるのに、引っかからない」印象があるので、どんどん振っていくことができます。
面白いのは、ヘッドスピードを40台前半に上げていっても打ち出し角やスピン量の数値に大きな変化がない点です。打ち出し角は12度前後、スピン量は2000回転前半と、良いデータが並びます。
そしてもちろんヘッドスピードに応じてボール初速が上がり、飛距離も伸びていきます。長さが46インチと長めなこともあり、まったく力まずに振っても250ヤードくらいがポンと出てくれます。
私自身が大きくしなるシャフトが大好物ということもあり、すごくラクに飛ばすことができます。今のシャフトの進化はすごく、大きくしなってもしっかりしなり戻ってきてくれるため、振り遅れることもありません。
安定して飛ばせることがわかったので、後半はマン振りしてみました。すると、ZY RYUSEIシャフトが50グラム台前半とやや軽めであることもあり、ヘッドスピードが47〜48m/sにまで上昇。ヘッドスピード48m/sはほとんど記憶にない数字です。
そして、飛距離は270ヤードを超える球が出始めました。マン振りしているわりには球も曲がらず、明らかにOBという球がさほど多く出ないのは、ZY MAXの真骨頂という印象です。
そして迎えた100球目、276.8ヤードと、自己ベストを更新する一打を打つことができました。打ち出し角は12.6度、スピン量は2120回転です。
面白いのは、このヘッドスピード47.5m/sで打った一打と、ヘッドスピード30台で打ったときのデータが大きく変化していない点です。山崎プロが言うように、すごく幅広い層が使えるドライバーであることを物語っているデータだと感じます。
というわけで、安定感のある曲がらないZY MAと、大きなしなりでヘッドスピードを上げてくれるZY RYUSEIシャフトの組み合わせで、大きく飛距離を伸ばすことができ、大満足の試打となったのでした。