ユーティリティのロフトといえば、だいたい26度、あっても30度くらいまで。ところがこのクラブ、なんとロフト42度まであるんです。 アイアンが要らない時代がやって来るかも!?
「アイランドグリーンに止められるクラブ」が開発コンセプト
飛び系アイアンのロフトがどんどん立っていくのと反対に、ロフトを寝かせたユーティリティも登場しているからゴルフクラブは面白い。このジャスティックの『プロシード ダブルR ハイブリッド UT』もそのうちのひとつ。
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ジャスティックの『プロシード ダブルR ハイブリッド UT』。形状はユーティリティだがロフト帯はアイアンとほぼ同じ。アイアンが苦手なゴルファーの福音になる可能性を秘めたクラブ
ロフトはなんと「42度」まである。42度というと、ストロングロフト時代の今では下手するとピッチングウェッジよりもさらにロフトが寝ているということもあり得る。それでいてこのクラブ「お助けクラブ」と侮るなかれ、しっかり硬派な作りなのだ。
まず、見ての通りカラーはブラック一色で、非常に締まって見える。さらに、打感もこの手のクラブにありがちな「チーン!」と弾く感じではなく、「バシッ!」とアイアンライク。聞けば「アイランドグリーンでワンオンできるクラブ」が開発コンセプトなのだそう。
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左がロフト30度、右がロフト42度
つまり、ショート番手で飛ばすことが目的ではなく、重心を低く深くすることで球を上げ、ピンポイントでグリーンを狙っていくのが主目的。圧倒的にやさしく、圧倒的に球が上がり、目的でないとはいえど、やっぱり飛距離が出る。
ゴルフポケットの試打担当・O(ドライバーの平均HSは43m/s)が試打しました。
「30度を試打してみたところ、マックス208.4ヤードというとんでもない飛距離が出てしまいました。ただ、このクラブの本領は飛びすぎないこと。30度ではコンスタントに170~180ヤード、42度では140~150ヤード程度が打てて、 飛びすぎることがない。非常にアイアンっぽい感覚で使うことができます」(O)
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最長飛距離は208.4Yだが、普通に「いい当たり」だとこのくらい。十分飛ぶ!
そして、特筆すべきは球の高さ。
「42度は、まるでサンドウェッジのフルショットのような高さで、8番アイアンくらい飛びます。この球の高さと飛距離、海外の男子プロになったような気分です(笑)」
ジャスティックの『プロシード ダブルR ハイブリッド UT』は21度から42度まで計7本存在するため、必要なアイアンの本数をコントロールすることが可能。アイアン1本でも2本でもいいし、0本セッティングも可能。このクラブを入れることでセッティングの幅が無限に広がるのもひとつの魅力だ。