アビリス×ファイアーエクスプレス アンバイ! ウワサのつかまり系カスタムドライバーをスライサーが打ってみた

つかまるドライバーが欲しい! 日々そう願っているゴルフダイジェストの40代男性社員ゴルファー・通称オヤジゴルファーが、つかまるとウワサのモデル「アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバー」をテスト! 驚きの結果が!?

40代の男性スライサーに合うドライバー意外とない問題

ドライバーに求めるものはなんだろう?

人それぞれ答えはあると思われるが私にとってそれは「つかまり」だ。ゴルフ歴=スライス歴である私にとって、球がつかまることはなにより最優先。つかまらないとゴルフにならないんですよ本当に。18ホール中ドライバーを使う14ホールすべて右の林からチョイ出しするハメになりかねない。

ボールがつかまらないと、ボールをフェアウェイに置くこともできない。そして、ボールがつかまらないとスライスしてしまい、つまり右に曲がるしスピンも増えるので飛ばない。

今回は最新カスタムドライバー「アビリス AS-450」を打ちました

ドライバーに求めるものと問われて「飛距離」や「方向性」と答える人は多いと思うが、私にとってそれはつまり「つかまる」ということなのだ。

ただ、スライサーとして長く暮らしていると、スライスのなかでゲームをつくる謎の技術みたいなものも磨かれ、フェアウェイ左を狙って右に置き、そこからグリーン左を狙ってグリーン右手前のバンカーにつかまって、そこからなんとか3打でボギー、みたいなゴルフができるようになったりもする。パー取れてないけど。

なので、つかまり過ぎてしまうのもそれはそれで困る。フェアウェイ左を狙ってさらに左に曲がる球は、つまりチーピンなので、それもまたスコアを壊す原因となってしまうのだ。さらに、一般につかまるクラブは軽い傾向がある。なのだが、40代男性は意外とまだまだ振れるため、そういったクラブだと軽すぎちゃうのも困りもの。

多くのベテラン系スライサーにとって必要なのは、ほどよくつかまりほどよくハードなクラブ、ということになる。こういうの意外とないんですよ。

アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバーとは?

などと愚痴っていたら、ゴルフダイジェストのハードグッズ担当者が「バッチリのクラブがありますぜ……」と提案してくれたのが新発売の「アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバー」。

ヘッド体積450ccで締まった印象のヘッドだ

アビリスって聞いたことないなーと思ったら、なんと2021年にデビューしたばかりの最新メーカー。本拠地は静岡で「どえらい飛ばす」がキャッチコピーなのだそうだ。「どえらい」は「ものすごく」の意だそうです。

そしてこのヘッド、非常につかまりがいいのだそうだ。ヘッド体積が450ccと少しだけ小ぶりで、ややソール寄りに配されたウェートの効果もあって重心距離が短め。それによってヘッドがターンしやすく、つかまるのだそうだ。

「アンバイ」は全体がしなってボールをつかまえて飛ばす系のシャフト

シャフトはコンポジットテクノの人気シリーズ「ファイアーエクスプレス」なのだが、アンバイはこれまた聞いたことがないので聞いてみると、ムチのようにシャフト全体がしなりボールをつかまえてくれるシャフトとのこと。これもつかまるシャフトというわけだ。

つかまるヘッドにつかまるシャフトの組み合わせ。しかもしっかり振ってもボールがフケないセミハードな仕様。これぞ年齢から来る飛距離の下り坂から目を背けたい我ら40代ゴルファーにピッタリなスペックじゃないっスかと持った瞬間から高まる。いいなこれ。ヘッドのデザインもカッコいいし。

アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバー打ってみた

しかし、どんなに良さそうでも使ってみて結果が出なければ意味がない。というわけでいつものインドアゴルフ練習場「浜松町ゴルフ倶楽部」に持ち込んで弾道計測することにした。浜松町ゴルフ倶楽部はJR山手線の浜松町駅降りてすぐのところにあるのでめちゃくちゃ便利なのだ。

試打ヘッドのロフトは10.5度。長さは45.75インチで、シャフトは57グラムのワンフレックスだ。

さっそく構えてみると、450ccのヘッド体積以上に締まって見えて、いい顔だ。最近の投影面積の大きな大慣性モーメントドライバーと比べると見た目には小さいが、それがかえってつかまりの良さを予感させてくれる。クルマでもクラブでも大型より小型のほうが小回りが効くのだ。

「浜松町ゴルフ倶楽部」に持ち込んでみました

ワッグルしてみると、なるほどしっかりとしなりを感じることができる。高弾性のワイヤーみたいな、芯があるのにしなりもあるという感じ。スライサーによるドライバーテスト“しなり試験”も合格だ。

まず一発打ってみると、いきなり真っすぐ出たボールが右に切れていく理想的なフェードボールが打てた。この一発をコースに温存しておきたかった……みたいな球が一発目に出てしまったが、かなりキビキビ動くヘッド(とシャフト)であることが打ってみてわかった。

ならばと2発目はヘッドを少しカブせてスタンスを気持ち右に向けてみた。この状態で普通に振れば、軌道に対してフェースがクローズとなり、つかまったボールが打てるはず……と思ってよくコースでもこのように打つのだが、いい球は滅多に出ない。しかし、そうして打ったボールはやや右に出てターゲット方向に戻ってくるドローボールとなった。嘘でしょ今打ったの人生で一番いいドローボールな気がするんですが!

この1発が「今日イチ」だったが、その後もナイスショットを連発。なんかこう、自分が上手くなった気にさせてくれるようなドライバーだったのだった。ロフトは10.5度でもスピンが増えすぎず、弾道はやや高めでちょうどいい感じだった。

アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバー合う人合わない人

ただ、やはりこのドライバー、私のようなヘッドスピード42m/s前後の平均的スライサーにピッタリのようで、一緒に打った2名のハードヒッターは「合わない」と首をひねっていた。そのうちのひとりの意見はこうだ。

スライサーにとっては、このシャフトの“しなり”が大きな武器となる

「どうもなあ、切り返しでシャフトがしなりすぎる感があるんですよね。それでタイミングが合いませんでした」ってその切り返しでのシャフトのしなりがいいんだけどなー! そしてもう一人の意見がこうだ。

「なんかなあ、つかまりが良すぎちゃうんですよ。普通に打つと左に行っちゃうのでカット目に打ったら真っすぐ飛びましたね」ってスライサーにとってはそのつかまりがいいんですがイヤミか!

一方で、ヘッドスピード37m/sでスライス傾向の女性ゴルファーが打ったところ、普段180ヤード平均のところ脅威の200ヤードを記録していた。「つかまる」の力はやっぱりすごい。

というわけで、「アビリスAS450×ファイアーエクスプレス アンバイカスタム」はスライサーがしっかり振ってがっつり飛ばせるドライバーと言って間違いないと思う。スライスに悩む仲間のみなさん、ぜひチェックしてみて!

アビリス AS-450 × ファイアーエクスプレス アンバイ カスタムドライバーの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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