パターの「究極のシンプル」はこのカタチ!? MUQU ZERO PUTTER完成

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歴史上の名器と呼ばれるブレードパターを3Dスキャンし、サイズから形状に至るまでを数値化。その平均から、歴代の名器のエッセンスすべてを注入した1本のパターを作り上げる「ZERO PUTTER PROJECT」。4週にわたりその制作過程を追ってきた連載、最終回はついに姿を現したZERO PUTTERの全貌に迫る!

ZERO PUTTERの完成

名器の選定。3Dスキャン。モデリング。3Dプリンタによる試作。そしてその間幾度となく交わされた熱い議論。それらの過程を経て、エムエス製作所が誇る最新鋭の5軸加工機からZERO PUTTERがついにその姿を現したのは2022年の冬のこと。

究極のシンプル。ZERO PUTTERがついに姿を現した

パター博士の異名を誇り、ZERO PUTTERの監修を務めたプロゴルファー・早川佳智は、その第一印象をこう述べる。

「素晴らしくキレイでバランスのとれたパターというのが第一印象です。大きすぎず小さすぎず、狙い通りに歴史上の名器のちょうど中間地点という印象を受けます。『究極のシンプル』という目標は達成できた……と言っていいと思います」(早川)

ZERO PUTTERの美しさの秘密

ZERO PUTTERを見た人は、まずその美しさに目を奪われる。というのも、ただ「削り出し」といってもZERO PUTTERの場合ただ形状を削り出しているというだけではない。

エンジニア・松本健嗣がこだわったのは機械の刃が走る角度。「どうすれば削り出せるか」ではなく「どうすれば美しく仕上げるか」にまでこだわり抜いているからこそ、その仕上がりはまるで工芸品のように美しい。

バックフェースやネック部分にはあえてドリルの走った痕を残している

余談だが、「職人」という言葉には手作業のイメージがある。松本や同じくエムエス製作所のエンジニア・東幸秀らが駆使するのはハイスペックなPCと高性能なソフトウェアで、従来の“手作業”のイメージとは程遠い。しかし、それらを使いこなして工芸品的「美」を生み出す彼らの姿は職人そのものだ。

ZERO PUTTERが目指した「究極の構えやすさ」

ZERO PUTTERに話を戻そう。形状に関して、早川はこうこだわりを語る。大事なのは、いかにスクェアに構えさせてくれるかだ。

ZERO PUTTERに話を戻そう。形状に関して、早川はこうこだわりを語る。大事なのは、いかにスクェアに構えさせてくれるかだ。

「スクェアに構えやすい」それこそがパターの最大の機能だ

人によってトウ側で構えたい人も、ヒール側で構えたい人もいる。トップブレードでスクェアを感じる人もいれば、パターの形状全体でのスクェア感を重視する人もいる。どんな人が使ってもスクェアを感じられること、それがZERO PUTTERの目指した“究極のシンプル”だ。

名器と呼ばれるパターは、例外なくスクェアに構えやすい。パターヘッドを構成するすべてのラインに意味があり、すべてのラインでスクェアに構えられるからだ。似たようなブレードタイプのパターのなかから、ほんの一部だけが「名器」と呼ばれるのはそこにも理由がある。

座りが良く、スクェアに構えやすい。なんだそんなことかと言われるような“当たり前”が完璧にできているからこその名器なのだ。ZERO PUTTERの制作過程は、パターの名器はなぜ名器なのかを知る過程でもあったと言える。

フェース面は“究極の真っ平ら”だからこそのソリッドな打感!

形状や仕上がりはパーフェクト。ただ、実際に打ってみてどうかは別問題だ。早川には後日コースのグリーンでテストもしてもらった。

「素材はステンレススチール。それだけに、軟鉄素材のパターのような吸い付くような打感ではなく、ソリッドななかに柔らかさを感じさせる打感と音がします。5メートルくらいのパットではソリッドな打感、1メートルのショートパットだと柔らかい打感を楽しんでもらえると思います」(早川)

昨今のパターでフェース面になんの加工も入っていないパターは、むしろ少数派だ。フェースがミーリング加工されていたり、インサートが入っていたりするのはむしろ当たり前で、それにより転がりが良くなったり、打感が柔らかくなったりする。

ZEROがフェース面に加工をなにひとつ施さなかったのは、それら最新パターの機能は「究極のシンプル」を目指す上では不要だと判断したから。

フェース面は“究極の真っ平ら”。それだけに素材そのものの打感を楽しめる

0.01ミリの精度で鉄の塊を削り出す技術を持つエムエス製作所の工作技術を駆使すれば、フェース面にはどんな細工だって施せる。しかし、選んだのは「なにもしない」という選択肢。その代わり、フェース面は0.01ミリの精度で完璧に平滑に仕上げられている。いわば「究極の真っ平ら」だ。

エムエス製作所の代表・迫田邦裕は言う。

「ZERO PUTTERはシンプルに見えて、シンプルじゃないんです。見た目は究極のシンプルですが、裏(製造工程)ではすごく複雑なことをしている。機械加工は日進月歩で進歩していますが、現時点での最先端の技術を感じていただけたらうれしいです」(迫田)

一切の加工を施さず、ひたすら「平ら」であることにこだわる。これが迫田の言う「見た目はシンプル、裏では複雑」の一例。そのようなフェース面にした結果、ZERO PUTTERを打ったときに手に伝わるのはステンレススチールの素材そのもののソリッドな打感だ。

ソールにはストローク方向に加工痕が残され、“抜け”の良さを予感させる

打てば打っただけ転がり、打たなければ転がらない。まるでストロークを映す鏡のような性能を持つフェース面は、パターの原点を目指したZERO PUTTERにふさわしい“機能”だ。パターが余計な仕事をしないことで、打てば打つほど距離感が磨かれる。何百、何千というインパクトを経ていけば、まるで自分の手の延長線上のように感じられてくるはずだ。

MUQU ZERO PUTTERの“シンプル”という性能

実は、この企画を立ち上げたクラブデザイナーの鈴木育生も、監修したプロゴルファー・早川も、ゴルフをはじめたころから今に至るまで、ほぼブレードタイプのパターしか使ってこなかったという生粋のブレード愛好家。“究極のシンプル”は、彼らにとっても原点回帰といえる。シンプルだからこそ飽きないし、手に馴染む。ゴミ箱にゴミを投げ入れるような距離感で、カップを狙っていける。慣れ親しんだ自分の手には、余計な機能は必要ないのだ。

こうして完成したZERO PUTTERにはエムエス製作所が誇るブランド「MUQU」の名が冠され、MUQU ZERO PUTTERとしてその真価を世に問われることとなる。

刻印はたったひとつ「0 MUQU」とだけ刻まれている

これでMUQU ZERO PUTTERをめぐる開発ストーリーはおしまいだ。どこにもクセがない、究極のシンプル。迷った時に帰ってこられる、港のようなパター。パターの原点。プロジェクトスタート時に夢想したようなパターは、いま我々の目の前にある。

MUQU ZERO PUTTER、ぜひ手にとっていただきたいパターが完成した。

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