サンドウェッジを上手く打つコツは、バウンスを上手に使うこと⋯⋯というゴルフ界の常識を覆しかねないウェッジが登場した。ゾーンの「パンドラ」は、なんと”バウンスレス”ウェッジなのだ。それ、やさしいの?
「抜けがいい」はやさしいってことだ!
ソールが極端に薄く、ふくらみもつけられていないバウンスレスウェッジ「パンドラ」をつくったのは、愛知のカスタムクラブメーカー・ゾーン。
もともとはアマチュアがアプローチをやさしく打つにはどうしたらいいのかという試行錯誤のなかで、「試しにバウンスのないウェッジを作ってみた」というのが誕生のきっかけだったそうだ。
これが開きやすいし球が自由に操れる! と、テストを依頼したプロたちに意外な好評を博し、そこから一気に商品化へと話が進んでいったという。
バウンスはリーディングエッジより先に地面に当たることで”刺さる”ことを防いでくれるもの。それをなくし、球を上げる・止めることに特化したウェッジだ。それじゃあさぞかし難しいんだろうなあと思いきや、実はアプローチが苦手なアマチュアにもメリットたっぷり。
ゴルフダイジェストの商品企画担当・Oが打ってみたところ、驚いたのはその抜けの良さ。
「抜けの良さに驚きました! 刺さりやすいかと思ったら、抜けがいいから少し手前に入っても問題なし。ラフからだと抜けの良さがさらに発揮されて、ロブショットも楽々。これは『アリ』です」
いわゆる「バウンスがつっかかる」とかか「バウンスが跳ねる」といったことが起きず、とにかく抜けがよくなる。そのため、グリーン周りやラフから思い通りの球を打つことができるのだ。
スクェアに構えて、そのまま使ってもいいのだが、開きやすさも「パンドラ」の大きな特徴のひとつ。バウンスがないため、いくらでもフェースを開くことができ、かつ先述したように抜けもいいからロブショットが非常に打ちやすいのだ。
ひとつ気になるのは「バンカーからの脱出にはどうか?」という点。バウンスがないので、バンカーショットは慣れが必要。ただ、硬いバンカーではむしろ使いやすく、慣れれば脱出することは十分可能。硬いバンカーが苦手な人にもおすすめだ。
パンドラウェッジが、アプローチの新しい扉を開いてしまうかもしれない!
バウンスレスウェッジ、どんな球を打てる? 試打動画はこちらから!