「アッタス スピンウェッジ」は本当にスピンがかかるのか!? カーボンとスチールシャフトを打ち比べてみた!

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ゴルフダイジェスト社の中年男性社員、通称「オヤジゴルファー」が注目ギアをお散歩気分でのんびりテスト! 今回は、ウェッジのスチールシャフトとカーボンシャフトを打ち比べ!

さて今回はウェッジの打ち比べだ。といってもヘッドはひとつ。ゴルフダイジェスト社の通販サイト「ゴルフポケット」の定番中の定番“台形ソール”ウェッジのブラックボロン仕上げだ。このウェッジに、「アッタス スピン ウェッジ」シャフト装着バージョンが加わったので、ダイナミックゴールドシャフト装着のものと打ち比べてみよというのが今回のオーダーである。ちなみにロフトは58度のものを使用した。

試打に使用したのはゴルフポケットの超ロングセラー「台形ソールウェッジ」。この特殊なソール形状が生む圧倒的な抜けの良さで、多くのゴルファーに愛されてます

アッタスというとウッド用のシャフトのイメージが強いが、そのウェッジ専用シャフトがアッタス ウェッジ スピンだ。ウェッジ専用設計のカーボンシャフトは私自身もほとんど打ったことがないので興味津々だ。

テストの方法はシンプル。同じウェッジを5球ずつ打って、スピン量を比較するというもの。スチールとカーボン、果たしてどちらがスピンがかかるのか……!?

まずスチールシャフト装着のほうで打ってみた。スペックはダイナミックゴールドS200。私も過去に使っていた問答無用のド定番シャフトだ。今の自分のスウィングには少々オーバースペックかと思いきや、意外と振れて、5球を打った平均はスピン量7313rpm。最高で9390rpmという結果となった。

スピン量の数字っていまいちピンとこなかったりするが、大体プロがビシッとスピンを入れにいって1万回転を超えるかどうかといったところ。アマチュアの(しかも腕前が若干残念な)私にしてはかなりいい数値だ。やっぱりいいんだよな、このウェッジ。

真価を発揮するのはコースだけど、試打室でも打ちやすかったです

このウェッジ自体の評価は今回の企画とは直接関係ないけれども。なんか抜けがいい気がするんですよ、やっぱり。そしてダイナミックゴールドS200も改めて振りやすく、いいシャフトだなあと感じた。

こちらがアッタス スピンウェッジ。「100」と「125」があるうち、今回は「125」を試打

さておいて、続いてはカーボンシャフト装着のほうでも打ってみたい。アッタス スピンウェッジのIP125というのがそのスペックだ。同じように、ビシビシビシッと5球を打ってみた。ウェッジ用の重量級カーボンシャフトは現状一般的とはいえないかもしれないが、当然の如く振り心地に頼りなさは皆無。それでいて手元側が絶妙にしなってくれるので、すごくスムーズにスウィングできる。

結果だが、平均で7363rpm。最高で9610rpmという数字が出た。平均のほうはほぼ誤差の範疇で同等といってよさそうだが、最高スピンのほうは200回転以上カーボンのほうがかかった。うーん、さすが名前にスピンって入ってるだけある。

写真は台形ソール(ブラスト仕上げ)をプロがコースで打った瞬間。まさにこんなイメージでスピンがギュルルン! とかかる

さて、この日の取材にはみんなのゴルフダイジェスト編集部からゴルフ記者・S子も同行していたので、試しに打ってもらうことにした。すると結果は……なんと7042rpm(最高7770rpm)! あれ、あんまり変わらないな。ドライバーの飛距離なら私のほうが数十ヤード飛ぶわけなんですけど。さすがに125グラムのカーボンシャフトは非力な女性のS子にはハードなはずだが……「ちょっと重いけど、振りやすいですね、このシャフト!」(S子)とのことだった。マジか……。

よく同じ重量帯ならばカーボンシャフトのほうは重たく感じるとか、ハードめになるといった話を聞くが、シャフトの進化は日進月歩。もしかしたらその常識も過去のものになりつつあるのかもしれない。

ブラックボロンのヘッドとグレーのコスメがよく合ってカッコいい

ただもちろんダイナミックゴールドが良くなかったわけではまったくない。むしろ逆で、定番ならではの安心感はやっぱり健在。どっちを選ぶかと問われれば、2万7500円(DG装着バージョン)と4万2900円(アッタス スピンウェッジ装着バージョン)価格のこともあるし本当に悩ましいところ。

ただ、アッタス スピンウェッジの絶妙な手元のしなり具合にすごく可能性を感じたのも事実だ。しっかり振っても左へのミスが出にくく、振れば振っただけスピンが純増していく、という印象を計測後の試打では感じた。ハードさとしなりのポイントを正確に設計できるのは、やはりカーボンの利点かもしれない。

ゴルフクラブ選びは悩ましい選択ばかりだが、ウェッジシャフト、スチールかカーボンかも、今後ゴルファーの頭を大いに悩ませることになりそうだ。

台形ソール×アッタススピンウェッジ ブラックボロン仕上げ
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