シャローイングの動きが身につく！ として、YouTubeなどで話題の練習器具「シャロぽん ヒンジアススター」を万年カット軌道のおじさんテスターが100球試打！ スウィングはどう変わった!?
シャロぽん100球打ちでスウィングは変わるか？
私は普段、ゴルフポケットで取り扱うクラブを100球打つ「100球試打」という企画の試打者を務めています。そこでわかったことがあります。練習器具を100球打つと、打つ前と比べてスウィングに大きな変化が生まれるのです。
ほんとかよ、と思われるかもしれませんがガチです。プロゴルファーのようにスウィングが完成しているならば見た目上の変化は起きないかもしれませんが、私のようなアベレージゴルファーの場合、変化は見た目にも如実に現れるんです。
それが面白いので、今回も練習器具を試打してきました。「シャローイングがポンとできる」が売り文句の練習器具「シャロぽん ヒンジアシスター（シャロぽん）」です。
この練習器具は実に不思議な器具で、見た目には普通の8番アイアンのグリップエンドがあらぬ方向に曲がっているだけ。
こんな感じの器具です
なのですが、そのエンド部分を左手でグリップして普通に振ると、テークバックからトップにかけて、クラブが「倒れる」方向、すなわちシャローイング方向に自然に動いてくれるのです。
とくに意識せず、普通にクラブを振るだけ。あとはシャロぽんが自然に良い動きに導いてくれるというありがたすぎる器具なのです。
このように、見た目には普通のアイアン。実際にボールも打てます
しかし私は、軽い気持ちでこのシャロぽんを100球打とうと決めたことを、40球くらい打ったところで後悔していました。なぜかといえば、想像以上にキツいんです。
なぜか。シャロポンを打つと、切り返しでクラブが倒れます。イメージ的には右利きの私の場合右ひじが背中側にくる感じ。そのポジションからフェースをボールに当てようとすると、下半身や腹筋を使って体を回すしかないんです。これがなかなかキツい。
この曲がり具合が絶妙。クラブが倒れて体で振る感覚がわかります
正確にいえば「シャロぽんを振るのがキツい」のではありません「正しいゴルフスウィングがキツい」のです。プロゴルファーは軽〜く振って300ヤード飛ばして涼しい顔をしていますが、彼らはプロスポーツ選手。超人です。一般人が同じように体を使って振ると、普段使わない筋肉を使うので、肉体的に負荷を感じます。
……ということを、シャロぽんは自然に教えてくれるんです。100球を打ちながら、私はつくづく思いました。「私はいままでどれだけ手でクラブを動かしてきたのだろうか」と。
そして100球を打ち終わったあとのビフォー/アフターがこちら。
左が使用前、右が使用後
たしかにシャローイングっぽい動きになってますよね。まだまだナンチャッテ感があふれていますが、アマチュアゴルファー最大の悩みのひとつ、カット軌道にはならなさそうな感じです。
そしてもちろん、長くは続きません。1週間も練習をサボれば、きっと元通りに戻ってしまっているはず。でも、これをひと月、3か月、半年と続けたら……？ そのとき、ゴルフ人生を変えちゃうような変化が生まれる予感がちょっとしますよね。
そんな予感がする「シャロぽん」100球試打。私はこの“変化”にすごく可能性を感じるので、ひとまず３か月くらい続けてみたいと思います。みなさんもぜひ、お試しあれ。
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