オヤジゴルファーが「256ヤード」飛ばしたドライバーは次のうちどれ!? 人気カスタムドライバー4種を打ち比べてみた

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ゴルフダイジェスト社の中年男性社員、通称「オヤジゴルファー」が注目ギアをお散歩気分でのんびりテスト! 今回は、人気カスタムドライバー4種を打ち比べ!

40代男性、スライスが持ち球の90台ゴルファーに合うドライバーはどれだ!?

さて、今回はドライバーの試打である。ゴルフダイジェスト社のEコマースサイト「ゴルフポケット」で人気のドライバー4種をゴルフダイジェストの社員である私が試打するわけだが、変に忖度せずに思ったままを綴っていこうと思うのでご安心いただきたい。そもそも忖度しようにも試打結果は数字で出ちゃうわけでもあるし。

写真左から「ワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQ DXカスタムドライバー」「ワクチンコンポ×メビウスEQ DX Lite」「カールヴィンソン赤デラカスタム」「青デラ×G8カスタム」

まず最初に私のプロフィールを記しておきたい。年齢は40代。身長173センチ体重62キロ。ゴルフの腕前ははじめて10年くらいの右肩上がりの後、その後の10年くらいひたすら停滞し続けている平気で100を打つ90台ゴルファーだ。つまりその辺にいる普通のオヤジゴルファーです。球筋はスライス。普通!

打った4本は以下のようなものだ。まず、ゴルフポケットのヒッドライバー「カールヴィンソン赤デラカスタム」。これは、“京都のショップが提案するヘッドとシャフトの組み合わせがめちゃくちゃ売れてるらしい”という口コミを耳にした担当者が商品化したドライバー。エメリットバハマのヘッド「カールヴィンソンCV8」にデラマックスのシャフト「020プレミアム」通称“赤デラ”を合わせた飛び特化のドライバーだ。

「カールヴィンソン赤デラカスタム」

2本目は「赤デラカスタム」の兄弟モデルの「青デラ×G8カスタム」。赤デラカスタムをヒットさせた京都のショップ、“ウィザード”が提案する新たな激飛びスペックというドライバーだ。ヘッドはつかまる系、シャフトはつかまりすぎない系という相反する要素を掛け合わせることで飛ばせる……とのことだ。グランプリ「ワンミニッツG8」とデラマックス「07プレミアム」を組み合わせている。

「G7青デラカスタム」

3本目はこれまたヒットモデル。グラヴィティゴルフの「ワクチンコンポ」のヘッドと、デザインチューニングの「メビウスEQ DX Lite」シャフトを組み合わせた通称「ヒールを喰わないドライバー」。その名の通り、アマチュア特有のヒールに当たる打点をクラブが解消するというモデルで、スライサーの私は期待大のモデル。

ヒールを喰わないドライバー「ワクチンコンポ×メビウスEQ DX Lite」

そして最後がワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQ DXカスタムドライバー。これは「ヒールを喰わないドライバー」の兄弟モデルで、「叩きにいってもスライスしない」がウリ文句。ヘッドスピードがやや速めのゴルファーが対象のアンチスライスドライバーだ。

叩きにいってもスライスしないドライバー「ワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQ DXカスタム」

ちなみに、私の苦手クラブはズバリ、ドライバーだ。当たればそこそこ飛ぶのだが、なにしろその確率が低い。本当に低い。ハーフでOBがひとつも発生しないということはむしろ稀といってよく、OBからスコアを崩すというかむしろその日のゴルフ自体を崩壊させてしまうタイプ。昼休憩の食後に飲むアイスコーヒーが苦いんだよなあ、OBを立て続けに出した日は……と途中から話が逸れたが以上のような事情から、欲しいのは一発の飛びよりも安定してフェアウェイ(ラフでも構わない)にボールを運んでくれるクラブだ。

そのようなドライバーは4本のなかにあるだろうか。早速打ってみよう。

「ヒールを喰わないドライバー」は本当にヒールを喰わないドライバーだった

まず打ったのはワクチンコンポ×メビウスEQ DX Lite、「ヒールを喰わないドライバー」だ。このドライバーは非常にユニークなクラブで、シャフト重量47グラムでとにかくしなる!通常、軽量でしなりの大きいシャフトはレディース用シャフトのように頼りなさを覚えるものだが、このクラブの場合しなりのなかに粘りがあるのが特徴で頼りなさがないのが面白い。

特徴はなんといってもシャフト! とにかくしなってボールをつかまえてくれる。コースで結果が出るのはこれか

インパクトで親の仇のようにボールを叩きにいってしまう私のようなゴルファーにはこのしなりがありがたい。シャフトがしなると、右サイドが思い切り突っ込む悪癖が少し解消されるのだ。

各モデル5球ずつを打ったのだが、結果がとくに安定したのがこのドライバーだ。しなりが多い分軽めに振ったのだがヘッドスピードは平均43.6と他のクラブと遜色ない数字。打ち出し角12.1度と4本のなかでもっとも打ち出し角が高く、平均で230.6ヤードを記録した。

そして、それ以上に良かったのが、4本のなかで唯一5球打ったボールがすべてセンターラインより左に着弾した点。なんとドローが打てちゃった。繰り返しになるが私はスライサーなので、これは100%クラブのおかげだ。曲がり幅もほぼ10ヤード以内に収まっていて、安定感も申し分なかった。

いやしかし、すごいですね最近のクラブは。しなるけど頼りなさはないクラブ、なんて昔はなかったような気がする。コースで一番スコアを良くしてくれるのはこのドライバーかも、と今も思い続けている。

「ワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQDXカスタム」は初速がすごいぞ

さて、気を良くして次に打ったのがワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQDXカスタムだ。キャッチコピーは「叩きにいってもスライスしない!」というもの。「ヒールを喰わないドライバー」は、シャフトが非常によくしなることで、“叩く”というイメージは正直湧かない。いや、それがいいのだが、やっぱり自分からガツンと叩きに行きたいゴルファーはいるはず。そういうタイプの人向けのクラブだ。

ヘッド形状は極めてオーソドックスで、構えやすい

実際に、振ってみると「ヒールを喰わない」ほど極端なしなりはなく、しなやかにしなる印象だ。その分自分の出力を上げて振っていける。

そして、驚くべきはその初速性能で、ボール初速60m/s超えを連発。平均飛距離は241.6ヤードと非常によく飛んだ。球筋は5球打ったうちの3球がスライス系、2球がドロー系。「ヒールを喰わない」のような圧倒的なつかまりはないものの、適度なつかまりがあり、しっかり振っていける分だけ飛ばせるドライバーと言えそうだ。一球だけではあるもの、飛距離250ヤードを記録するショットも出た。

「カールヴィンソン赤デラカスタム」の飛びのポテンシャルはすごそう

どんどん行こう。次は大ヒットとなった「赤デラカスタム」だ。シャフトは5Xだけに軽くてハード。それでいてインパクト直前にグッとしなってボールを弾き飛ばしてくれる。

球筋は安定して持ち球のスライスが出たが、1番のメリットはとにかく“振れる”ということだと思った。ヘッドスピード44.8というこの日最速が出たのはこのクラブ。

大ヒットシャフトとなった「赤デラ」こと「020プレミアム」。飛距離性能はトップクラスのシャフトだ

平均飛距離は239.8ヤードながら、252ヤードという1打が飛び出すなど飛ばし性能は実感できた。これは自分でボールをつかまえられる人がつかったらものすごく飛ぶんだろうなあ……。スピン量は4本のなかでもっとも少ないことからも、底知れない飛距離性能を感じた。

出たぞ256ヤード。「青デラ×G8カスタム」これがハマった!

最後に打ったのが「青デラカスタム」。結論を先にいえば、私はこのドライバーが最高にフィットした。クラブの組み合わせの思想は、ヘッドはつかまり系、シャフトは叩ける(左に行かない)系。この組み合わせが飛びのキモだというのだが、全体のバランスが素晴らしく、ちょうどよくつかまる。というか、曲がらない。

青デラこと07プレミアムシリーズ。フレックスは「5X」だが、ヘッドスピードが43m/s程度あれば十分に振り切れるし、シャフトもしなる

5球打ったうち、センターラインより左に着弾した打球が3球、右に着弾した打球が2球。つかまりそこねた2球もブレ幅は10ヤード未満で、印象としてはもっともストレートに近い弾道が打てた。

真っすぐ飛べば飛距離が伸びるのは当然の理屈で、平均飛距離241.8ヤードは目を見張るような初速性能があった「ワクチンコンポWACWAC-7×メビウスEQDXカスタム」の241.6ヤードと同等。最長不倒の256ヤードという一打も出た。

このクラブで打った5球のうち、もっとも曲がりが大きかったのが引っかけ気味に入った1打で、左に19.5ヤードブレたが、この程度の曲がり幅ならほとんどのホールでOBまではいかないはずだ。というわけで忖度抜きで私に合ったのはこの「青デラカスタム」となった。

オヤジゴルファーが4本のなかでもっともハマったのが「青デラ×G8カスタム」。ヘッドも非常にキレイな形状だ

「このクラブのウリは『叩いても引っかからない』なんだけどなあ」とクラブの担当者がボヤいていたが、それは私の腕のせいなので仕方あるまい。多少引っかかっただけで、“即死”につながるチーピンではなかったし。

中元調子のシャフトはタイミングがとりやすく、ヘッドはナチュラルにボールをつかまえてくれる。クルーズコントロールがついている高級車で空いている高速道路を快適に走っているような気分にさせてくれるドライバーという印象だ。

ふだん飛距離220ヤードくらいのめくれたスライスで細々とコースを攻めてる身としては、秋晴れのコースで250ヤード先に軽いドローボールで運ぶことができたらと想像するだけで最高だ。妄想がはかどる。次のラウンドは、「コース試打」という名目で、このクラブをいつものコースに連れて行きたいと思う。

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