超高速で、アンジュレーションが複雑化している現代のグリーンでは、「打つ」パットで、「フェースの向き」「打撃方向」「打撃の強さ」の三つの条件を、インパクト時に揃えるのは困難です。
パットはすでに、「打つ」のではなく、「押し転がし出す」時代。
カーリングのように、必要な速度で狙った方向に「滑り押し出す」ようにストロークすれば、より正確に方向と距離をコントロールできるのです。
長年パットを科学的に分析する著者が、カーリングの動きにヒントを得て編み出したのが「2支点縦振り子ストローク」です。
手首と首の付け根を支点にし、振り子のようにヘッドを真っすぐ
動かすことで、フェースを「開いて閉じる」というような不安定な動きをせずに、グリップとヘッドを精度高く、目標方向に動かすことができるというわけです。
本書では、ストローク技術はもちろん、ラインのつくり方、パター選び、グリーン上での振る舞いなど、パット数を減らしてスコアを上げるコツを詳しく解説していきます。