金属線の弾性でとんでもないしなりを生む「The Air」

ではこのドライバーと組み合わせるべきシャフトはなにか。「BB6」を極めて高く評価する新潟のゴルフ工房「Tee-1」のクラフトマンである斉藤陽一店長は「TRPXのThe Airと組みわせるとめちゃくちゃ飛びます」と教えてくれました。

「BB6はつかまり感が前作より減り、より左を恐れずに振れるようになりました。さらに、バックスピンが少なくなり、初速も速くなっているイメージです。そしてフェースに独特のくっつき感がある。そのため、The Airのような弾き感のあるシャフトとの相性は抜群。飛ばしつつ、コントロールも効きますからね」（斉藤店長）

では、そのThe Airはどのようなシャフトなのでしょうか。

2014年に発売された超・超ロングセラーシャフト「Air」。それが10シーズン目の節目にリニューアルされたというシャフト。弾性率の高いステンレス線を2mmピッチで配列することで手元の弾性率を上げ、爆発的なしなり戻りを生むというモデルです。

金属線が入っていると「重いのでは？」と思いそうですが、シャフト重量はSで53グラム、Rで48グラムで軽量。

軽量でヘッドスピードを上げつつ、弾性率の高さからヘッドスピードの速いゴルファーでもしっかり振り切れるシャフトなのです。

このTheAirを斉藤店長はこう評価します。

「とにかく弾くシャフトです。スピード感が非常にあるんです。先が走ってくれるので、僕みたいなスライサーにはとても使い勝手がいい。手元はしっかりしているので、特に切り返しで自分でタメを作ってダウンで一気に走らせたいというゴルファーは、すごく飛ぶと思います」（斉藤店長）

「BB6 MB-02」と「The Air」。一見相反する性能を持つように見える両者ですが、カスタム界隈で、ときに個性の異なるヘッドとシャフトの組み合わせが爆発的な飛距離を生むことは歴史上何度も起きています。

BB6 MB-02×The Airカスタムドライバーも、そんな奇跡的マッチングを果たしているのです。

BB6 MB-02×The Airカスタムドライバーをアマチュアが試打

ゴルフポケットの試打担当・O（ヘッドスピード43m/s）が試打しました。

「バシッ！ と非常に締まった打感がまずは印象的です。キャッチャーミットで140キロのストレートを捕球したような感覚で、手応えが非常にいいです。決して弾く打感ではありませんが、それに反して飛距離性能はめちゃくちゃ高いです」（O）

球筋的には「とにかく左に行かない」のが特徴だという。

「思い切りつかまえにいってもチーピンにならず、左へのミスはほぼ無視してもいいレベル。これはフッカーの方にはめちゃくちゃアドバンテージではないでしょうか。そして非常に低スピンなことが、飛距離につながっています」

The Airシャフトの振り心地はどうか。

「金属線が入っているということですが、軽量なのにめちゃくちゃしっかりしています。かといってしならないわけではなく、振れば自然とヘッドスピードを上げてくれるような加速感があります。マン振りせずともヘッドスピードが45m/sをやすやすと超えていき、276ヤードというとんでもい飛距離を出すことができました」（O）

BB6 MB-02には「ジャストミートアジャスター」と名付けられたネック調整機能も搭載。ロフト、フェースアングル、ライ角を調整可能なのもうれしいところ。

「私が使うならほんの少しだけつかまりをアップさせる感じで調整すると思います。とにかく左を恐れず、思いっ切り振っていきたいゴルファーに最適です！」（O）

詳細情報

• フェース素材：ZAT158Ti
• ヘッド素材：8-1-1Ti精密鋳造（クラウン、ソールの一部カーボン）
• ネック構造：調整機能付き
• フェース構造：鍛造
• ヘッド体積：460cc
• ロフト：9.5度、10.5度（調整可能）
• ライ角：59度（調整可能）
• ヘッド重量：198グラム
• 総重量：300グラム（±2）
• クラブ長：45.75インチ
• バランス：D0〜D1
• シャフトフレックス：R、SR、S
• シャフト重量：48g（R）、51g（SR）、53g（S）
• 振動数（目安）：240（R）、250（SR）、260（S）
• 付属品：オリジナルヘッドカバー
• 右用のみ
• 商品番号：985656