CVS-FWはどんなクラブか

エミリッドバハマは愛媛のカスタムクラブメーカー・グランプリのブランド。グランプリといえばドライバー作りを得意とするメーカーで、エミリッドバハマの人気の理由もズバリ飛距離性能にあります。

では今回のフェアウェイウッド「CVS-FW」も超ぶっ飛び系なのかといえば、必ずしもそうではありません。

地面にあるボールを打つフェアウェイウッドをぶっとび系にしようとすると、どうしてもボールを「上げる」という性能が犠牲になりがち。結果、非常に難しいクラブになってしまいます。

「CVS-FW」は方向性やつかまりやすさを重視。「誰でも打てるFW」を目指して開発されたというだけあって、上がりやすく、つかまりやすく、構えやすいと三拍子が揃った性能になっています。

CVS-FWの性能

では、飛距離は二の次なのかといえばそんなことはありません。フェースには弾きのいいマレージング鋼を採用。

フェアウェイウッドが上がりきらず、つかまりきらずに飛距離を稼げていない人が飛距離を一気に伸ばす可能性も十分にあるでしょう。

また、ネックには調整機能もあるので、弾道をさらに最適にチューニングすることも可能です。

形状に目をやると、まずヘッドが大きく見えることで安心感が得られると思います。構えたときにフェースがしっかりと視界に入ることで「上がりそう」と思うことができ、結果、力まずにスウィングすることが可能となります。

ソールは地面から打つことを考慮して滑りやすいデザインに。ダフリのミスを抑えて、ミスを軽減してくれるソール設計となっています。

CVS-FWとアーチのシャフトを組み合わせ

この「CVS-FW」に合わせたのは、シャフトメーカー「アーチ」のタイプの異なるふたつのシャフトです。

ひとつめはシャフトがボールをつかまえてくれる “ロッソ” シャフト。つかまるヘッドにつかまるシャフトの組み合わせで、つかまって球を上げたいゴルファーなら迷わずこちらを選ぶのが良いでしょう。

シャフトがしっかりとしなるのでリズムよく打てますし、しなり戻りのエネルギーを使うことで飛距離アップも可能です。球筋としてはハイドロー系のイメージです。

一方の “ネロ” シャフトはつかまるヘッドに左に行かないシャフトの組み合わせ。ヘッド自体にはやさしさを求めたいけど、しっかり振ったときにつかまり過ぎるのは困る、というタイプのゴルファーはこちらのシャフトが武器になると思います。

つかまるロッソは少しやわらかめの「23」フレックスを、左に行かないネロは「26」フレックスのご用意です。この組み合わせを提案してくれたのが、京都の人気ショップ・ウィザードの奥田晃義店長代理。

「『CVS-FWアーチカスタム』は、『CVS-FW』を一番振りやすくて、当りやすく、飛ぶフレックスで組み上げていますので、騙されたと思って試してみてほしいです。ロッソはハイドローが打ちやすく、ネロはしっかり打ちたいゴルファーが結果を出せるスペックです。」（奥田店長代理）

ミスの方向が右が多い人はロッソ、左が多いハードヒッターはネロというふうに使い分けると、間違いがなさそうです。

CVS-FWアーチカスタムを、豊永智大プロにテストしてもらいました。

「まず印象として、真っ直ぐで構えやすいですね！」（豊永プロ）とまずは構えやすさを評価。その上で打った弾道は、ごくわずかなフェードでキャリー289.2ヤード、トータルで315.5ヤードをいきなり記録！

「一発目からすごい飛びますね。スライス目に打ってみましたが、ほぼストレートの弾道が出たのも驚きです。」（豊永プロ）

その後もストレート弾道を連発。直進性の高さが印象的な試打となりました。

「飛距離を稼げるのはもちろんですが、直進性もかなり高いです。3Wや5Wは距離を稼ぐためのクラブという印象があると思うんですけど、これはグリーンを狙っていけるFWかなと感じますね。それくらいやさしく飛びます。」（豊永プロ）

CVS-FWアーチカスタムのやさしく飛ばせる性能が高く評価されました。