カスタムクラブメーカー・メタルファクトリーの最新ドライバー「A10STR(スター)」をゴルフダイジェストの通販サイト「ゴルフポケット」の商品企画担当・Oが試打! 打ってみたら……安定感が半端なかった!
メタルファクトリー「A10STR(スター)」の美しい見た目
その名の通り“鉄”にこだわるカスタムクラブメーカー・メタルファクトリー。その最新ドライバー「A10STR(スター)」を試打してみました。
このクラブ、なんといっても目を引くのは鮮やかな青色です。なんでもこの青は塗装ではなく、ヘッドに直接イオンプレーティング加工を施しているのだそうです。
こればかりは実物を見ていただくほかお伝えのしようがないのですが、塗装とは明らかに異なるメタリックな質感が実にいい感じです。ちなみに青だけでなく黒もあるのですが、そちらも塗装ではなくIP加工。いかにもこだわりの道具! という見た目は好印象です。
青い色のヘッドは、どういうわけかアベレージゴルファー向けのクラブに多い傾向がある気がします。しかし、実際に打ってみるとこのドライバーは打ってみるとなかなか硬派。ヘッドスピードは40〜42m/sくらいが必要な印象です。
シャフトはメタルファクトリーオリジナルのムラクモカナタシャフト。SRシャフトの重量は50グラムです。これがよくできたシャフトで、ほどよいしなりと強靭さを併せ持つ印象。総重量297グラムも軽すぎず重すぎない絶妙なところ。
メタルファクトリー「A10STR(スター)」の曲がり幅の少なさがすごい!
打った印象としてもっとも強く感じるのは曲がりの少なさ。次につかまりの良さです。ソールに軽いカーボンと重いステンレスを複合することで慣性モーメントと適度なフェースターンをもたらしたといいますが、まさにその効果を感じる試打結果。
基本的に打点のミスに強く、「やべっ」というインパクトでもそこそこ真っすぐ飛んでくれます。そして、球筋の方向は基本的にドロー方向。ほんのわずかに右目に打ち出たボールがターゲットラインに戻ってくる感じです。球筋は中弾道。
ヘッドスピード42m/s前後の私がトラックマンで計測した数字で、240ヤード台のドローボールを安定して出すことができました。なにより逆球が出にくいのが良く、コースで武器になってくれそうです。
メタルファクトリー「A10STR(スター)」の最長不倒
もっとも飛んだ一球は、ヘッドスピード44.8m/sでボール初速は64.3m/s。打ち出し角12度とやや高めで、スピン量は2440回転と適正。軽いドローボールで231.8ヤードキャリーし、トータルでは259.0ヤード飛びました。すごく気持ちのいい中弾道ドローです。
プロ向けのハードなドライバーではなく、アベレージゴルファー向けのめちゃくちゃライトなドライバーでもない、いい感じに“ミドル級”。こういうドライバーって、意外とありそうでないんです。ネックに調整機能も配されているので、弾道のチューニングができるのも嬉しいところ。
軽すぎず、重すぎず。適度につかまり、とにかく曲がらない。そして見た目は抜群に美しい。30代、40代くらいでパワーがあり、これから本格的にゴルフに取り組むたいと思っているようなゴルファーにピッタリ当てはまるのはこんなクラブなんじゃないかな、と感じる、メタルファクトリーのA10スタードライバー試打でした。