ユーティリティのロフトといえば、だいたい26度まで。あっても30度までが一般的だが、ロフト21度から42度までがラインナップされた、アイアンの超進化系ともいえるユーティリティを発見!一体どんなクラブ?
ゴルフダイジェストの通販サイト・ゴルフポケットの最近のヒットといえば、ジャスティックのプロシード ダブルR ハイブリッドUTが挙げられます。
このクラブの特徴は非常にわかりやすく、なんと42度まで番手設定があるのです。最近の飛び系アイアンではほぼPWに相当するロフト帯です。 21度、24度、27度、30度、34度、38度、42度と選べるのは7ロフト。もちろん1本から買えるのですが、面白いのは、売れている番手が見事にバラバラという点です。
ここから透けて見えるのは、アイアンは5-PWの6本セット、あるいは6-PWの5本セットといった一昔前の常識はもはや通用しないのだ、ということ。
もちろん、多くのゴルファーのクラブセットにはアイアンが5、6本入っているのが普通。ですが、それを4本にする人、3本にする人、あるいはもっと少なくてもいいと思う人の割合は着実に増えているということです。
たとえばクラブが飛び系になってきて、26度の7番アイアンはもはやそんなにやさしいクラブではありません。
クラブがいくら進化してやさしくなっているといえど、やはりやさしさにもっとも直結するのは長さとロフト。「26度のアイアン」には、そこにどんな番手表記が刻印されていても、一定の難しさが常にあります。
ただ、このロフトをユーティリティでカバーするなら話は別。ほとんどのアマチュアにとって、26度のユーティリティは、26度の7番アイアンよりやさしいはずです。
そして、人によっては30度もそう感じる人は多くいるはず。30度もユーティリティにリプレースすれば、残るアイアンは2本か、3本か。 残るアイアンを34度、38度、42度にリプレースしたら……「アイアン0本セッティング」も決して机上の空論ではなくなってくるのです。
もちろん、「いやいや、42度はユーティリティよりアイアンのほうが打ちやすいでしょ」と思う方のほうが多数派のはず。しかし、「少数派」の割合は、今後さらに増えていくような気がするのもまた事実。
かつて、ゴルファーのバッグには3番アイアンや4番アイアンが当たり前のように入っていました。しかし、一般ゴルファーでそれらをクラブに入れている人はほぼ皆無。 5番アイアンが絶滅危惧種となり、6番アイアンもそう遠くない時代に、それとなる可能性はあるほど、アイアンの本数減は時代とともに着実に進んでいます。
「アイアン0本時代」は未来において果たしてくるのかーージャスティック プロシード ダブルR ハイブリッドUTの静かなヒットは、そんなことを考えるきっかけとなったのでした。