アプローチウェッジの角度は何度? ロフト角の「選び方」を紹介

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グリーン周りで使用するクラブといえば、サンドウェッジと並んで指が折れるのがアプローチウェッジ。スコアに直結するアプローチでミスなく寄せることができれば、スコアアップはググッと近づきます。

そして、この上手く寄せられるか否かに深く関わるのが、アプローチウェッジの「角度」です。本記事では、アプローチウェッジの角度は何度が目安となり、何度を選ぶのが正解なのかを詳しくご紹介します。

※本記事はゴルフメディア編集長経験のあるキャリア20年超の執筆者が作成しています

アプローチウェッジの角度とは

アプローチウェッジは、実は比較的新しいカテゴリのクラブです。以前は、ピッチングウェッジの下には直接サンドウェッジを入れるのが一般的でしたが、時代とともにその間を埋めるクラブの必要性が生じ、アプローチウェッジというカテゴリが誕生しました。

そんなアプローチウェッジのロフトは、当時のピッチングウェッジとサンドウェッジの中間のロフトにあたる52度が一般的。みなさんのなかには、セッティングに「52度ウェッジ」が入っている方も多いのではないでしょうか。

その前後、大体48度から54度くらいがアプローチウェッジに区分されるロフトとなります。ただ、48度はピッチングウェッジ、54度はサンドウェッジに区分されることもあるので、このあたりは厳密な区分ではありません。

そこで本記事では
・52度のアプローチウェッジ
・50度のアプローチウェッジ
このふたつのロフトについて掘り下げつつ、
・50度よりロフトが立ったアプローチウェッジ
・52度よりロフトが寝たアプローチウェッジ
にも触れていきたいと思います。

アプローチウェッジは何度を入れるのが正解なのか、詳しく見ていきましょう。

52度のアプローチウェッジ

すでに述べたように、アプローチウェッジの王道中の王道と言えるロフト、それが52度です。52度はボールを高く上げることもでき、かつサンドウェッジほどロフトが寝ていないことでミスも出にくく、アプローチでも使い勝手のいいバランスに優れたロフトです。

そのメインの用途はアプローチ。スクェアに構えてスクェアに打てば、キャリー6に対してラン4が目安となるピッチ&ランを容易に打つことができます。やや高さが出やすいことで距離感を合わせるのが少々難しいものの、バンカー越えなども問題なく対応できます。

52度ウェッジは距離のあるバンカーショットでも威力を発揮します。ピンまで15ヤード以上あるようなバンカーショットでは、サンドウェッジでは脱出はできても距離を出すのが難しいもの。52度のアプローチウェッジであれば、サンドよりも“前”にボールを運ぶ力が強くなるため、バンカーから脱出させつつ距離も出すことが可能になるのです。

ショット用途で考えると、平均的なヘッドスピード40m/s前後のゴルファーが打った場合の目安飛距離は80〜90ヤード程度。ボールを上げやすく、ミスも出にくく頼りになるロフトですが、ロフトが寝ている分左に引っかけるミスが出やすいことには注意が必要です。

52度のアプローチウェッジの特徴
ヘッドスピード40m/sの飛距離の目安:80〜90ヤード
アプローチの球筋:ピッチ&ラン

50度のアプローチウェッジ

アプローチウェッジ=52度というイメージは非常に強固であるため、52度に比べるとセッティング採用率は大幅に下がりますが、50度ウェッジは非常に使い勝手の良い、便利なロフトです。万が一52度ロフトに使いにくさを感じている場合、50度ロフトはその代替案として非常に有力な候補となります。

50度ロフトの良いところは、よりショット用クラブに近い感覚で用いることができる点です。52度で100ヤードを打つのは少し大変ですが、50度ロフトですと「MAX100ヤード」くらいの感覚で打っていくことが可能になります。

ゴルフ場では100ヤードを目安に打っていく場面が非常に多いので、使い勝手が非常に良いクラブといえます。

アプローチにおいては、キャリー5:ラン5のイメージのピッチ&ランを容易に打つことが可能になります。52度ロフトに対してランの比率が高まるため、チップインの期待値も上がります。ロフトが立つぶん、ミスが出にくくなるのも嬉しい点です。

ただ、50度ロフトを採用した場合、サンドウェッジが58度だとロフトピッチがやや飽きすぎるという懸念が生じるのがデメリット。そこに54度ウェッジなどを入れて間を埋めるのか、あるいはそこのロフトの空きは仕方ないと許容するのかは、なかなか悩ましい問題です。

50度のアプローチウェッジの特徴
ヘッドスピード40m/sの飛距離の目安:90〜100ヤード
アプローチの球筋:ピッチ&ラン

50度よりロフトの立ったアプローチウェッジ

48度、49度のウェッジをアプローチウェッジとして使用することも可能です。ただ、これらは一般的なアプローチウェッジというより、ウェッジ間のロフトギャップを埋める“ギャップウェッジ”というとらえ方のほうが自然かもしれません。

たとえばピッチングウェッジのロフトが44度で、その下に52度のアプローチウェッジが入っている場合、その間の8度のロフトを埋めるために48度を入れる。そういった使い方になります。ですので、2本目のピッチングウェッジとも、2本目のアプローチウェッジとも言える、汽水域のクラブです。

性能がピッチングウェッジ寄りになってくるので、ショットで使う機会も多くなります。飛距離の目安はちょうど100ヤード。強く振らなくても100が打てるので、力まずショットが安定するのがメリットになってきます。

アプローチでは、ややランの比率が高いピッチ&ランが打ちやすくなります。球の勢いが強くなるため距離感には注意が必要ですが、ミスの確率はさらに下がり、旗竿にガシャンと当たるチップインの確率は高まってきます。

一方で、球が前に行く力がさらに強まるため、バンカー越えすぐのピンなどを狙っていくのには明確に不向きになってきます。

ピッチングウェッジのロフトが44度未満のストロングロフトアイアンを採用している場合、その下のギャップを埋めるウェッジを入れるのはほぼ必須という時代になってきています。

今後、50度よりロフトの立ったアプローチウェッジの必要性はさらに高まるのではないでしょうか。

50度よりロフトの立ったアプローチウェッジの特徴
ヘッドスピード40m/sの飛距離の目安:100〜110ヤード
アプローチの球筋:ランが多めのピッチ&ラン

52度よりロフトの寝たアプローチウェッジ

53度、54度といった、52度よりロフトの寝たアプローチは、今度はサンドウェッジとの汽水域に属するロフト帯になってきます。とくに54度ロフトはアプローチウェッジと思えばアプローチウェッジ、サンドと思えばサンドウェッジというクラブ。

その特徴は、ほぼサンドウェッジと同じ用途で使える、という点です。

そもそもプロが58度などの寝たロフトのサンドウェッジを使うのは、高さを出したり、スピンをかけたりといった特殊なショットの精度を高めるためで、アマチュアゴルファーに58度ロフトが必要な場面は実はそう多くありません。

ロフトが54度だと、高さは十分に出すことができ、サンドウェッジに比べて球を前に運ぶ力が強くなるため、バンカーから脱出させつつある程度飛距離も稼ぐといったことも非常にやりやすくなります。

一方、アプローチに関していえば、キャリー7:ラン3くらいのイメージになってくるため、ある程度ピンの近くまでしっかり打っていく必要が生じ、ロフトも寝てくるためボールの下をくぐるミスがでやすくもなってきます。その分スピンが入りやすくなり、止めることができるようにもなります。

フルショットの目安は70〜80ヤードといったところですが、フルショットをすると引っかけのミスが出やすくなってくるので、スリークォーター以上の振り幅は避けたほうが無難にもなってきます。

52度よりロフトの寝たアプローチウェッジの特徴
ヘッドスピード40m/sの飛距離の目安:70〜80ヤード
アプローチの球筋:ピッチ&ラン

アプローチウェッジのセッティングはピッチング次第

PWのロフトが38-40度の場合

PWのロフトが38〜40度といった超ストロングロフトアイアンの場合、大抵PWの下に「GW」などと表記された42〜44度のセットウェッジが1本足されているものです。

ですので、その下には48度ウェッジを入れ、52度ウェッジにつなぐアプローチウェッジ2本体制がおすすめです。セットのピッチングウェッジにGW、アプローチウェッジ2本、サンドウェッジ1本の“ウェッジ5本体制”ですね。

PWのロフトが42-44度の場合

現代のアイアンでは一般的なPWのロフトが42〜44度のクラブの場合、この下には48度〜52度とつなぐパターンと、50度または52度1本でまかなうパターンのふたつが考えられます。

これはセッティングの「下」を厚くするか「上」を厚くするかという問題でもあるので答えはゴルファー次第となります。ただ、48度ウェッジは入れておくと便利なのは間違いないので、42〜44度のピッチング、48度前後と52度前後のアプローチウェッジ、56〜58度のサンドウェッジとつないでいくセッティングはオススメではあります。

PWのロフトが46-48度の場合

PWのロフトが46度以上寝ている場合、選べるアプローチウェッジの幅は非常に大きく広がります。オーソドックスに52度を選ぶも良し。MAX100ヤードが打てるクラブとして50度を採用するも良し、球の高さを重視したいなら54度という選択肢もあり得ます。

ご自身のやりたいゴルフ、打ちたい球筋に合わせてアプローチウェッジのロフトを選ぶのが正解となるでしょう。

アプローチウェッジの最適ロフトを選ぼう!

このように、「アプローチウェッジ」と一言でいってもそのロフトは多岐にわたり、どのロフトを選ぶかが非常に重要であることがわかると思います。

正解・不正解があるものではなく、あくまでもご自身のセッティングと、どんなアプローチがしたいか、どれくらいの距離を打ちたいかによって選択するのがベター。

14本のクラブのカナメのひとつとも言えるアプローチウェッジ。スコアに直結する重要クラブだからこそ、本記事を参考に、ぜひ最適なものを選んでくださいね!

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