48度ウェッジとは? 飛距離、使い方、どんなモデルがあるのかなど徹底解説

スコアメークに重要な役割を果たすアプローチの主役といえばウェッジ。最近は、アイアンのストロングロフト化の影響もあり、ピッチングウェッジの下に”単品ウェッジ”の48度を入れるゴルファーも増えてきた。果たして48度ウェッジはアマチュアゴルファーにとって本当に必要か?使い方などを解説していこう。

※本記事は、ゴルフメディア編集長経験のあるキャリア20年超の執筆者が、過去の取材などに基づいて執筆しています。

 

48度ウェッジについて知ろう!

ゴルフをはじめてしばらく経つと、気になってくるのがクラブの「ロフト角」ですよね。一般的にはパターを除いた13本のクラブが約4度間隔になっているのが理想とされ、「自分のセッティングはきちんとしたロフトピッチになっているだろうか?」と気になる方も多いはず。

単品ウェッジの48度はどんなときに使用するのだろうか?必要性などをまとめた

そして、クラブセッティングのロフトピッチが気になってくると、急に必要に思えてくるのが48度ウェッジなのです。そこで、現代のクラブセッティングの知られざる“急所”ともいえるこのクラブについて、詳しく解説していきます。この記事を読めば、48度ウェッジの必要性、使い方、おおよその飛距離など、ざっくりのところがすべて把握できますよ!

48度ウェッジがなぜ必要か?

48度ウェッジがなぜ現代セッティングの急所となるのでしょうか。それを知るためには、数十年前までは48度はピッチングウェッジ(PW)のロフト角だったことを知る必要があります。

5番アイアンのロフトが28度で、そこから4度ピッチで1番手ごとにロフトが寝ていくと、PWのロフトはぴったり48度。その下に52度前後のアプローチウェッジが入り、56〜58度のサンドウェッジが入れば、きれいにロフトピッチが揃ったセッティングになるのです。

ストロングロフト化が進み、ピッチングウェッジの下に48度を入れる必要性が出てきた

しかし、48度がピッチングウェッジのロフトだったのは過去の話。アイアンにも飛びが求められた結果、ロフトはストロング化(ロフトが立つ傾向)が進み、現代ではピッチングウェッジのロフトは42度前後になっています。飛び系アイアンでは30度台ということもあるのです。

アプローチウェッジのロフトは今も昔も52度前後。となると、42度と52度の間にロフトの空白地帯が生まれてしまいます。それを埋めるために必要なのが“48度ウェッジ”が必要とされているのです。

アイアンセットのピッチングウェッジと、単品の52度ウェッジの間の飛距離を打つクラブ。これが、現代における48度ウェッジの役割になっています。

48度ウェッジの特徴と飛距離

飛距離はヘッドスピードや打ち方によっても異なるので一概には言えませんが、平均的なヘッドスピード40m/s前後のゴルファーが48度ウェッジを打った場合の飛距離は100ヤード前後。

実際のプレーでは「100ちょうど」を打つクラブがあると大変便利ですから、48度ウェッジは100ヤードを打つクラブとしてもとても重宝します。

ピッチングでは飛びすぎるけど52度では届かない、そんな距離が打ちやすいのが48度だ

また、「セットのPW」と比べて単品の48度ウェッジはネックが長い傾向があり、その分重心が短めで、高めになります。重心が短めであることでつかまりが良く(右にいきにくく)、スピンがかかりやすいのが、48度ウェッジの特徴です。

また、48度ウェッジはロフトも他のクラブと比べて寝ているため、ロフトが寝れば寝るほどフェース面が左を向きやすくなるというゴルフクラブの特性に従って、基本的にはつかまりやすい=左に行きやすいクラブです。

思い切り振ってしまうとつかまりすぎてしまう危険性があるため、マックスの飛距離を打とうとせず、8割程度のスウィングで飛距離をコントロールするように打つと、いい結果が期待できるクラブといえます。

セットアイアンと比べれば重心が高いため、スピンも効きやすく、しっかりとグリーン上で止まるショットが打てるはずですよ。

48度ウェッジのアプローチ

48度ウェッジで忘れてはいけないのが、グリーン周りのアプローチでの使用です。58度のサンドウェッジをアプローチで使用するゴルファーは多くいますが、実は58度のサンドウェッジはロフトが大きく寝ているため、ボールの下をフェースがくぐる「ダルマ落とし」のミスや、トップのミスが出やすいクラブ。

48度ロフトは、ボールをしっかり上げてくれ、かつボールにヒットもしやすいので、安定したアプローチが可能になります。

48度はアプローチ用クラブとして非常に使いやすい

キャリーとランの割合でいうと1:1が目安。たとえば、グリーンエッジまで10ヤード、エッジからピンまで20ヤードの30ヤードのアプローチの場合などはグリーンまでキャリーで運び、そこからゴロゴロ転がすイメージで寄せることが可能。

サンドで同じ距離を打とうと思えば、キャリーでピン手前まで突っ込む必要があるので、心理的にもハードルが上がります。また、転がしの割合が増えるので、チップインの確率も相対的に高くなるんです。

もちろん、バンカーを越えてすぐそこがピンという場合など、使うのが難しいシーンもありますが、基本的に48度ウェッジはアプローチ用クラブとして非常に使いやすい部類のクラブだといえます。

48度ウェッジのデメリット

このように、さまざまな用途のある48度ウェッジですが、「ウェッジ」であるため飛距離が出にくいというデメリットがあります。

その分スピンがかかりやすいというメリットと相反する要素ではあるのですが、低重心でウェッジに比べて飛距離の出やすいアイアンのロフトを基準に考えると、思ったより飛ばないと思うかもしれないので、注意が必要です。

そのほかに48度ウェッジにこれといったデメリットはありません。

48度ウェッジを使うべきゴルファー

48度ウェッジを使うべきなのは、冒頭でも述べたようにアイアンセットのピッチングウェッジと52度前後のアプローチウェッジの間のロフトが空きすぎているゴルファーです。

ピッチングのロフトが42度や44度で、その下の番手が52度では、その間の20〜30ヤードの飛距離をすべてコントロールショットでまかなう必要が生じ、100ヤード前後のできればグリーンに乗せたい飛距離でそれを行うのはなかなかハードルが高いですし、オンする確率も下がってしまいます。

48度ウェッジを入れることでロフトピッチが整い、「飛距離の階段」ができて、スコアに直結する100ヤード前後の距離が容易になります。

また、48度ウェッジはアプローチ用クラブとしても優秀。ピッチ&ランで寄せやすいので、アプローチ用途に限っても採用する価値があるんです。

おすすめの48度ウェッジ

せっかく48度ウェッジを使うのであれば、こだわりのカスタムウェッジを使うのはいかがでしょうか? 細部にまでこだわりが詰まったカスタムクラブは、一度使うとやめられない魅力に満ちています。

こちらは、「契約外」で使うツアープロが多くいるアクシスゴルフのウェッジ。プロが「これじゃなきゃ!」とこだわるウェッジは、アマチュアにとってもやさしさ十分です。

アクシスゴルフ「Z5ツアーウェッジ」のバウンス角を18度と大きくしたもの

アクシスゴルフ Z5ツアーウェッジYZカスタムの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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こちらのミステリーのウェッジは、フェースの「平面性」に強くこだわったウェッジ。フェースの平面性が高いことでバックスピンが安定し、常に一定のアプローチを行うことが可能です。仕上げの美しさにも注目ですよ!

フェース面に公差1000分の2ミリの高精度で仕上げられた「平面加工」が施されている

ミステリー 212MF カスタムウェッジの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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ウェッジに重要な三拍子が揃ったリフレックスウェッジもおすすめ。「スピンがかかる」これは言わずもがな。そして、フェース面に吸い付くような軟らかい「打感」を求める人も多いはず。そして忘れちゃいけないのが「抜けの良さ」です。この3つの要素をすべて備えたウェッジをぜひ一度体感してもらいたいです。

冬のペタペタの芝、夏の伸びに伸び切ったラフ。どんな芝からでも抜けがいい「リフレックスウェッジPRO V2」

リフレックス ウェッジ PRO VⅡの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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また、アプローチで悩んでいるのであれば、アプローチに特化したギアである「サブロクウェッジ」もおすすめです。48度よりもさらにロフトの立った36度ロフトはアプローチの安定感を劇的に高めてくれますので、アプローチに課題を抱えている方は、一度チェックしてみてくださいね。

ロフト36度と8I相当、長さは34.5インチとパター並みの「サブロクウェッジ」はランニングアプローチ特化クラブ

サブロクウェッジの詳細はゴルフポケット各店をチェック!
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